最近、TV番組の海外ロケを見ていると「海外はすごく物価高です!」とナレーターやレポーターが伝えてくることが多いと感じます。
ひと昔前は、アジアは割安で手軽な旅行先という印象でしたが、今はそうでもありません。日本より高額になっている部分もあります。手放しで安いとはいえません。

 

 二十年以上前、ミャンマーの山村をめぐるトレッキングをしていた時、村人に口々に言われました。「あなたは日本に生まれてラッキーだ。女性で仕事をして稼ぎ、その金を自由に使って旅行ができる。ミャンマーに生まれたらこんな人生は送れない。全然違う人生になっているだろう」

 

 当時、世界最貧国の一つに数えられていたミャンマー。市バスの運賃が日本円に換算すると2円でした。割安のアジアの国の中でもぶっちぎりの安さに驚いたのを覚えています。そしてそれは裏返すと、ミャンマーの人たちが気軽に海外旅行に行くことがとても難しいという事なのですが、当時の私はそのことを理解はしても、そのことの悔しさや虚しさを実感することはなかったのです。

 

 今、海外から来た人の目には日本の物価はどんな風に映っているのでしょう。レンタサイクルで未舗装の道を、土ぼこりをあげて走ったミャンマーの風景をいまでも思い出します。
 

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 猛暑の時期の帰省を避け、十月の三連休に次女と京都に行きました。

 

 観光客でごった返すJR京都駅母と落ちあい、気の向くままに街を散策しました。東本願寺で渉成園にまつわるパネル展示を読み込んでいたら、娘が「そんなに面白い?」とげんなりしはじめたのでクリームソーダで機嫌をとり「もう一つ見たいところあるけどいいかな?」とだましだまし龍谷ミュージアムへ連れて行きました。私のお目当ては特別展示の東北の仏像、もちろん娘は仏像に興味があるわけもなく、またしても虚ろな目で薄暗い館内をうろうろ…まずい。

 

 次の日はアスレチックに連れて行き、体を動かすレジャーで盛り上げ、さらに娘のお気に入りの和雑貨店にも連れて行って帳尻を合わせました。

 

 昔から古い物が好きな私にとって京都・宇治・奈良は永遠のテーマパーク、もっとこの魅力を知って欲しいと思います。なので古民家が蘇っておしゃれな店になり、観光客で賑わう様子をみると嬉しくなります。また江戸で頑張って働く気力を蓄え、帰路に着いたのでした。

 

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 線状降雨帯発生に時期外れのインフルエンザ流行としんどいニュースばかり聞こえてくる中、久しぶりに笑ったのはメキシコ議会に登場した地球外生命体のミイラの映像でした。

 

 私は「メキシコは平和やね〜」と冷めていましたが、馴染みの美容師さんは「ついに宇宙人の正体が暴かれた!」と大興奮で、そこから二人で「果たして地球外生命体は存在するのか、いるとしたらどんな?」でひとしきり盛り上がりました。誰も見たことないのですから、言いたい放題です。

 

 正体のよく知れないウィルスに対して憶測が飛び交い、必死に防御するという活動をここ数年人類は続けていたわけで、それと比べるとメキシコのミイラへの対応はいかにも雑でどう考えても粘土で出来ているとしか思えませんが、これが世界中で話題になったという事は、余裕が出てきたのか人類。それともこれは新たなる戦いの幕開けなのか。

 

 いずれにせよメキシコ人の感性や国民性にかなり興味が湧いたのは確かで、もしかしたら海外旅行もメキシコブームが来るかもしれませんね。

 

 

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 8月、人生初のオーストラリア大陸に上陸しました。治安がよく、人あたりが柔らかく、日本やアジアの食材がスーパーで手軽に手に入り「住みやすそう」が第一印象でした。実際、今回の旅は日本人に出会う事が過去一番に多かったです。旅行者もそうですが住んでいる人も多く、語学留学やワーキングホリデーで来たアジア人を受け入れてきた歴史がこの居心地の良さを作っているのだと思いました。

 

 赤茶色の大地に岩山が突如そびえるウルルでは、周囲の草原の静けさと夜の星空が印象的でした。都会の生活が続くと、ずっと昔からそのままの自然の美しさが心に染みます。オーストラリアはまだ開発が進んでいない手つかずの土地も多く、キャンプなどは日本以上に盛んなようです。社会にどこかゆとりを感じるのは、平日は街で働いて、休日は自然の中でのんびり過ごせる環境が、人の心を健全に保たせているのかもしれません。

 

 それにしてもコロナ以後、どんどん海外の物価が高くなってきて、日本の物価感覚で海外に出ていくと焦りますね。危機感を感じます。

 

 

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 夏休みになりました。生徒が来なくなった中学校は、時折部活動中のかけ声や楽器の音色が聞こえてくる他はひっそりしており、職員室にいても外のセミの鳴き声が聴きとれるほどです。

 

 そんなのんびりした学校で、先日夏祭りが開催されました。なんでもコロナが過ぎて復活したとのことで、地元の方と学校の共催です。かき氷やヨーヨーすくいなどの無料屋台が校庭に並び、大賑わいでした。

 

 体育館では生徒達が歌やダンスを披露していました。正直、素人のかくし芸の域を出ない出し物の中で、光っていたのは生徒達のバンド演奏でした。

 

 普段の学校生活ではあまり目立たない生徒がいつの間に練習したのか、緊張しながらも全力でギターをかき鳴らし、ドラムを叩きつける姿は青春そのもの! 私は終始感動していました。

 

 お金をかけた巨大イベントや超一流のパフォーマンスなどには一定の感動が約束されています。ですが、時折出現する普通の人の一生懸命な姿だって、充分に心を揺さぶられます。そして、学校はそんな瞬間に出くわすことの多い職場なんです。 

 

 

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 日々職場で四十人近い生徒の前に立って授業をしていると、自分の人間性が剥き出しになります。生徒達はそんな私達をしっかり観察していて、信用に足る大人かどうかを見極めています。しかしながら本人達は未熟なので、集団生活は毎日トラブルや事件の連続です。刻一刻と変わる状況の中で、私達は瞬時に大岡越前ばりの名裁きが求められます。

 

 そんな時に生きるのが、旅先でトラブルに向き合ってきた経験です。SOSを発信して周囲を巻き込んだり、怒らずに粘り強く話したり、何とかして解決の道を探ります。そして一番大事なのは「その時なりのベストを尽くした」と結果を前向きに捉えて気持ちを切り替える楽天性かと思います。

 

 乗るバスを間違えた、集合時間に遅れた、おつりをごまかされた、十四時間列車を待った、お金をだましとられた、興奮した牛から逃げた…。想定外の出来事に対峙してきた結果、トラブルの最中にいる生徒に「大丈夫、大丈夫、何とかなるよ〜」と自信を持って元気づけられる大人になれたのは、旅のおかけです。

 

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 先月は職場の中学校で運動会がありました。運動が苦手な生徒も楽しめる競技やケガのリスクを考慮した安全第一の競技が中心で、勝て勝てと煽る応援団もいません。練習の成果をぶつける日というよりはレクリエーション大会に近く、のどかな雰囲気でした。

 

 私が中学生だった頃の運動会は、まず入場行進の特訓。一糸乱れぬ行進を目指して何度も繰り返し、わずかでもずれると先生に怒鳴られ、気が遠くなっていました。運動が苦手な私は応援席の背後に立てる看板を描く役をいち早く買って出て、何とか居場所を確保していました。しんどかったなあ。 

 

 そんな重苦しさはみじんもない令和の運動会で生徒達が最も盛り上がったのは、なんと古典競技のリレーでした。それも選抜リレーではなく、全員リレーです。不登校だった子、授業中いつも寝ている子、喧嘩ばかり起こす子、どいつもこいつも死に物狂いで走り、バトンを繋ぐ競技に全員総立ちで声援を送っていました。涙ぐむ人もちらほら…今も昔も、勝っても負けても、人は真剣勝負に心を動かされる生き物のようです。

 

 

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 四月の末に京都を訪ねます。実家に立ち寄るので正確には旅行と言えないのかも知れませんが、正月とお盆以外で京都を訪ねるのは久しぶりです。

 目的は美術鑑賞です。東京の美術館で黒田辰秋の作品を観てすっかり虜になり、彼の作品をまとめて鑑賞したい気持ちが盛り上がり、調べると京都の美術館でGWまで企画展開催中とのこと、これはもう行くしかないと即決! …したはずが新幹線の切符を手配するまでにはさらに一週間ほど間が空きました。

 

 理由は「決めるのがめんどくさい」から(笑)。急に他の予定が入って切符をキャンセルすることになったらどうしよう、美術館のためだけに京都に行くのは無駄なのでは? ごちゃごちゃ雑念が渦巻く「めんどくさい病」にかかり「あ、これやってると自分の気持ちを大切にする人生を死んでも送れない」と気づいて慌てて切符を買いました。そこまですると気持ちは定まり、悩んでいた時間は何だったのか、今は楽しみしかありません。

 

「自分なりの目的や意図のある旅をする」数年前に立てた目標が一つ達成できそうです。

 

 

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 観た方がいい、と友人に勧められて早数年。ようやくネットフリックスで「あのこは貴族」を観ました。

 

 東京と地方、富裕層と貧困層、男女。日本の様々な格差が淡々と描かれ、それぞれの立場で味わう理不尽が伝わってきました。二人の女性が、産まれ育った場所の「あたり前」をふりほどいて前を向く姿勢が美しかったです。勢いで原作の小説も読み、文字と映像の伝える情報の質量の違いを味わいました。

 

 気持ちに勢いがつき、映画館まで足を運んで観たのは「プラン75」です。こちらも監督は女性で、女性を主人公とした映画です。

 超高齢化社会のひずみに真正面から向き合った作品で、登場人物は一様に孤独で寂しく、心からの笑顔もなく、途中から観るのが苦しくなりました。私は人生の終盤をどのような気持ちで迎えたいのか、震えながら映画館を後にしました。

 

 自分の人生を全て思い通りに生きるのは簡単ではないかも知れないけれど、追い求める価値は充分にあります。今からでもよく考え、できる手は全部打とうと令和4年度末、三月に決めました。

 

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 エルメスのシルクスカーフ。厚みのある絹地を使い、染めや縁かがりも全て手作業で仕上げられています。多いときは三十色以上の染料で染め上げられた絵柄は優雅にして斬新。ブランド品にさほど興味のない私が唯一、欲しいと思った逸品です。

 

 パリへの旅行が決まった時は、真っ先に「エルメス本店でスカーフを買う」この夢を叶えようと思いました。

 

 勇んで出向いたエルメス本店は、高級ブランドのお店がずらりと並んだ一角にありました。ガラスケースの中の1枚に目が留まり、広げてもらった最初のそれに一目惚れして即購入。決断の速さに店員さんが少し驚いていた事を覚えています。

 

 それから歳月は流れ、久しぶりにエルメスのサイトを覗いてびっくり!  値段が当時の倍近くまで上がっていました。円安だけでは説明がつかない高騰ぶりです。あの時、迷わず買っておいて良かった。焼き鳥の串をひっかけて慌てたこともあるけれど、今も愛用しています。固かった布地もいまは柔らかくこなれて、秋冬の首まわりを彩ってくれています。

 

 

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