あなたの平凡は私の衝撃の巻【たびえもん通信77号より】

ボリビアのウユニ塩湖を訪ねた時の事です。湖の中に島があって、キヌアという穀類が栽培され、人が暮らしていました。子どもの姿もありました。

 

「奇跡の絶景」を求めて世界中から人が集まる湖ですが、あの子にとっては生まれた時から見ているごく普通の、当たり前の風景。むしろ、日本の街並みが異次元に見えるでしょう。

 

ミャンマーのバガンは仏塔が何千と森の中に佇む、世界遺産指定を受けた地域です。ここを歩いていると偽の宝石を持った売子に絡まれるのですが、その一人に聞かれたのです。

 

「生まれてからずっとバガンに暮らしていて、何で外国人がわざわざこんな田舎に来るのか分からない。ここは、本当に美しいのかい? 世界のほかの街と比べても、魅力があるのか?」

 

適当にかわしていた私もこの質問にはちゃんと目を合わせて答えました。

 

「とても美しい。世界中でここにしかない景色だよ。自信を持っていいよ」

 

…思うに、独自性とか、唯一無二の個性とか、それは自分では普通過ぎて気づけないものなのかも。

練馬だって、誰かから見れば奇跡の絶景かも…知れないよ?

 

 

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