二十年以上前、ミャンマーの山村をめぐるトレッキングをしていた時、村人に口々に言われました。「あなたは日本に生まれてラッキーだ。女性で仕事をして稼ぎ、その金を自由に使って旅行ができる。ミャンマーに生まれたらこんな人生は送れない。全然違う人生になっているだろう」
当時、世界最貧国の一つに数えられていたミャンマー。市バスの運賃が日本円に換算すると2円でした。割安のアジアの国の中でもぶっちぎりの安さに驚いたのを覚えています。そしてそれは裏返すと、ミャンマーの人たちが気軽に海外旅行に行くことがとても難しいという事なのですが、当時の私はそのことを理解はしても、そのことの悔しさや虚しさを実感することはなかったのです。
今、海外から来た人の目には日本の物価はどんな風に映っているのでしょう。レンタサイクルで未舗装の道を、土ぼこりをあげて走ったミャンマーの風景をいまでも思い出します。
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観光客でごった返すJR京都駅で母と落ちあい、気の向くままに街を散策しました。東本願寺で渉成園にまつわるパネル展示を読み込んでいたら、娘が「そんなに面白い?」とげんなりしはじめたのでクリームソーダで機嫌をとり「もう一つ見たいところあるけどいいかな?」とだましだまし龍谷ミュージアムへ連れて行きました。私のお目当ては特別展示の東北の仏像、もちろん娘は仏像に興味があるわけもなく、またしても虚ろな目で薄暗い館内をうろうろ…まずい。
次の日はアスレチックに連れて行き、体を動かすレジャーで盛り上げ、さらに娘のお気に入りの和雑貨店にも連れて行って帳尻を合わせました。
昔から古い物が好きな私にとって京都・宇治・奈良は永遠のテーマパーク、もっとこの魅力を知って欲しいと思います。なので古民家が蘇っておしゃれな店になり、観光客で賑わう様子をみると嬉しくなります。また江戸で頑張って働く気力を蓄え、帰路に着いたのでした。
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私は「メキシコは平和やね〜」と冷めていましたが、馴染みの美容師さんは「ついに宇宙人の正体が暴かれた!」と大興奮で、そこから二人で「果たして地球外生命体は存在するのか、いるとしたらどんな?」でひとしきり盛り上がりました。誰も見たことないのですから、言いたい放題です。
正体のよく知れないウィルスに対して憶測が飛び交い、必死に防御するという活動をここ数年人類は続けていたわけで、それと比べるとメキシコのミイラへの対応はいかにも雑でどう考えても粘土で出来ているとしか思えませんが、これが世界中で話題になったという事は、余裕が出てきたのか人類。それともこれは新たなる戦いの幕開けなのか。
いずれにせよメキシコ人の感性や国民性にかなり興味が湧いたのは確かで、もしかしたら海外旅行もメキシコブームが来るかもしれませんね。
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赤茶色の大地に岩山が突如そびえるウルルでは、周囲の草原の静けさと夜の星空が印象的でした。都会の生活が続くと、ずっと昔からそのままの自然の美しさが心に染みます。オーストラリアはまだ開発が進んでいない手つかずの土地も多く、キャンプなどは日本以上に盛んなようです。社会にどこかゆとりを感じるのは、平日は街で働いて、休日は自然の中でのんびり過ごせる環境が、人の心を健全に保たせているのかもしれません。
それにしてもコロナ以後、どんどん海外の物価が高くなってきて、日本の物価感覚で海外に出ていくと焦りますね。危機感を感じます。
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そんなのんびりした学校で、先日夏祭りが開催されました。なんでもコロナが過ぎて復活したとのことで、地元の方と学校の共催です。かき氷やヨーヨーすくいなどの無料屋台が校庭に並び、大賑わいでした。
体育館では生徒達が歌やダンスを披露していました。正直、素人のかくし芸の域を出ない出し物の中で、光っていたのは生徒達のバンド演奏でした。
普段の学校生活ではあまり目立たない生徒がいつの間に練習したのか、緊張しながらも全力でギターをかき鳴らし、ドラムを叩きつける姿は青春そのもの! 私は終始感動していました。
お金をかけた巨大イベントや超一流のパフォーマンスなどには一定の感動が約束されています。ですが、時折出現する普通の人の一生懸命な姿だって、充分に心を揺さぶられます。そして、学校はそんな瞬間に出くわすことの多い職場なんです。
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そんな時に生きるのが、旅先でトラブルに向き合ってきた経験です。SOSを発信して周囲を巻き込んだり、怒らずに粘り強く話したり、何とかして解決の道を探ります。そして一番大事なのは「その時なりのベストを尽くした」と結果を前向きに捉えて気持ちを切り替える楽天性かと思います。
乗るバスを間違えた、集合時間に遅れた、おつりをごまかされた、十四時間列車を待った、お金をだましとられた、興奮した牛から逃げた…。想定外の出来事に対峙してきた結果、トラブルの最中にいる生徒に「大丈夫、大丈夫、何とかなるよ〜」と自信を持って元気づけられる大人になれたのは、旅のおかけです。
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私が中学生だった頃の運動会は、まず入場行進の特訓。一糸乱れぬ行進を目指して何度も繰り返し、わずかでもずれると先生に怒鳴られ、気が遠くなっていました。運動が苦手な私は応援席の背後に立てる看板を描く役をいち早く買って出て、何とか居場所を確保していました。しんどかったなあ。
そんな重苦しさはみじんもない令和の運動会で生徒達が最も盛り上がったのは、なんと古典競技のリレーでした。それも選抜リレーではなく、全員リレーです。不登校だった子、授業中いつも寝ている子、喧嘩ばかり起こす子、どいつもこいつも死に物狂いで走り、バトンを繋ぐ競技に全員総立ちで声援を送っていました。涙ぐむ人もちらほら…今も昔も、勝っても負けても、人は真剣勝負に心を動かされる生き物のようです。
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目的は美術鑑賞です。東京の美術館で黒田辰秋の作品を観てすっかり虜になり、彼の作品をまとめて鑑賞したい気持ちが盛り上がり、調べると京都の美術館でGWまで企画展開催中とのこと、これはもう行くしかないと即決! …したはずが新幹線の切符を手配するまでにはさらに一週間ほど間が空きました。
理由は「決めるのがめんどくさい」から(笑)。急に他の予定が入って切符をキャンセルすることになったらどうしよう、美術館のためだけに京都に行くのは無駄なのでは? ごちゃごちゃ雑念が渦巻く「めんどくさい病」にかかり「あ、これやってると自分の気持ちを大切にする人生を死んでも送れない」と気づいて慌てて切符を買いました。そこまですると気持ちは定まり、悩んでいた時間は何だったのか、今は楽しみしかありません。
「自分なりの目的や意図のある旅をする」数年前に立てた目標が一つ達成できそうです。
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東京と地方、富裕層と貧困層、男女。日本の様々な格差が淡々と描かれ、それぞれの立場で味わう理不尽が伝わってきました。二人の女性が、産まれ育った場所の「あたり前」をふりほどいて前を向く姿勢が美しかったです。勢いで原作の小説も読み、文字と映像の伝える情報の質量の違いを味わいました。
気持ちに勢いがつき、映画館まで足を運んで観たのは「プラン75」です。こちらも監督は女性で、女性を主人公とした映画です。
超高齢化社会のひずみに真正面から向き合った作品で、登場人物は一様に孤独で寂しく、心からの笑顔もなく、途中から観るのが苦しくなりました。私は人生の終盤をどのような気持ちで迎えたいのか、震えながら映画館を後にしました。
自分の人生を全て思い通りに生きるのは簡単ではないかも知れないけれど、追い求める価値は充分にあります。今からでもよく考え、できる手は全部打とうと令和4年度末、三月に決めました。
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パリへの旅行が決まった時は、真っ先に「エルメス本店でスカーフを買う」この夢を叶えようと思いました。
勇んで出向いたエルメス本店は、高級ブランドのお店がずらりと並んだ一角にありました。ガラスケースの中の1枚に目が留まり、広げてもらった最初のそれに一目惚れして即購入。決断の速さに店員さんが少し驚いていた事を覚えています。
それから歳月は流れ、久しぶりにエルメスのサイトを覗いてびっくり! 値段が当時の倍近くまで上がっていました。円安だけでは説明がつかない高騰ぶりです。あの時、迷わず買っておいて良かった。焼き鳥の串をひっかけて慌てたこともあるけれど、今も愛用しています。固かった布地もいまは柔らかくこなれて、秋冬の首まわりを彩ってくれています。
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まず外国の方は、体格差が大きいので手持ちの着物では間に合わず、メルカリ等で色々な寸法の着物を安く調達する所から始まるそうです。さらに着せつける時には、メリハリのある立体的な体を寸胴の着姿に近づけるよう、あの手この手で調整していく行程が大変なのだとか。「骨格から全然違いますから、悩みます」衣服という切り口から文化の違いを実感されている先生の言葉には説得力があります。
私も海外旅行に行きたい理由は「違いを知りたい、感じたい」これに尽きます。よく分からない価値観、圧倒される絶景。なんで? なにこれ? に突き当たるたびに自分の思考の限界を自覚し、拡張しようともがいている時が楽しいのです。
さて今年は何回、拡張の機会に恵まれるでしょうか…?
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それから三カ月、開幕後の熱戦は連日テレビやネットで伝えられている通りです。
私が試合と同じくらい注目しているのは、スタジアムを埋め尽くす観客の方々です。一喜一憂し、思いきり歓声をあげて応援する姿がまぶしい!
思えば東京オリンピックは無観客で実施され、歴史的イベントが自分の暮らす街で開かれている実感を持てないまま終幕しました。あの時の社会全体を覆う空虚感を知っているので、余計にドーハの盛り上がりを尊く感じます。スポーツを大勢で応援して盛り上げる楽しみを、機会に恵まれた人は思いきり味わってほしいなと思います。
あとは、日本チームが良いプレーをして、まだまだ重苦しい空気の日本国を活気づけてくれたらなお素敵ですね。
サムライブルーに期待!
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浴衣はネットを見ながら一人で着れたのですが、絹の着物は重たく、着付けている最中にずるずる滑って形が崩れてしまい、帯は結び方がイマイチよく分かりませんでした。質問できる人も周りにおらず、いつの間にか着物から遠ざかっていました。
このままでは日本人なのに日本の民族衣装を着れないまま死んでしまう。 やるなら今! と自分に発破をかけて着付け教室を真剣に探しますと、すぐに素敵な先生に巡り合い、楽しく通っているうちに着物の知識も深まってきて、興味は尽きません。
週に一度でも着物を着るといつの間にか手が覚えてきて、扱いにくかった袷の着物も、重くて固い袋帯も何とかコントロールしてそれなりに着付けられるようになってきました。
いつか着物を自分で着られるようになりたい、の「いつか」がぐんぐん近づいてきて、本当に嬉しい。初詣は着物で出かけるという目標も達成できそうです!
…ひとつ悩ましいのは、欲しい着物や帯がどんどん増えてくることですね(笑)。
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スイスに至っては、コロナ前とほぼ同じ状況でした。短い夏を楽しもうとレストランのテラスは歓談する人で賑わい、屋台が集結するフードフェスタは身動きがとれない程の混雑ぶり。もちろんマスクは誰もしていません!
郷に入っては郷に従え。私達もマスクをカバンに突っ込み、肉のたっぷり挟まったサンドイッチを大口開けてかぶりつき、アイスクリームを頬張った次第です。
外出してすぐに「あっ、マスク忘れた」と引き返す必要もない。不織布の中で汗が蒸れて不快指数をうなぎ登りさせる必要もない。最高か。
日本に戻ると、室内ではマスク着用が必須。時々「暑いなー」とマスクをずらすと生徒達がじーっと見てきます。「この先生、こんな顔してんだ」と好奇の目に晒されている事が感じられて何となくお恥ずかしい。
ロビンマスクってこんな気分だったのかな。
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墓地は区画整理が進み新しい墓石も増えていましたが、私が子どものころ訳も分からず手を合わせていた6体のお地蔵様は変わらずいらっしゃいました。石に刻まれた戒名を見てこの人はひいおじいさん、この人はひいおばあさん、と教えてもらいながら、ご先祖様を想像してみました。
日本が世界を相手に戦争に明け暮れた時代、兵隊にとられたり、食料が無くなったり、理不尽な出来事が続いてもしぶとく生きぬいて遺伝子のリレーを繋いでくれたお陰で今、私がここに立っているし、私の子どももいる。
感謝を伝えたくてもその人はもういなくて、心の中で唱えるしかない。
こういう静かすぎる行事は真夏にやるのがいいですね。
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