「着物で初詣に行く」を目標に昨年秋から着付けを習い始めた事は先にもこのコラムで書きました。お世話になった着付けの先生は、外国の方に着物を着せつけ、和服を体験していただくワークショップも主催されているのですが、その話が面白いです。

 

 まず外国の方は、体格差が大きいので手持ちの着物では間に合わず、メルカリ等で色々な寸法の着物を安く調達する所から始まるそうです。さらに着せつける時には、メリハリのある立体的な体を寸胴の着姿に近づけるよう、あの手この手で調整していく行程が大変なのだとか。「骨格から全然違いますから、悩みます」衣服という切り口から文化の違いを実感されている先生の言葉には説得力があります。

 

 私も海外旅行に行きたい理由は「違いを知りたい、感じたい」これに尽きます。よく分からない価値観、圧倒される絶景。なんで? なにこれ? に突き当たるたびに自分の思考の限界を自覚し、拡張しようともがいている時が楽しいのです。

 さて今年は何回、拡張の機会に恵まれるでしょうか…?

 

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 8月にスイスに行った時、カタール航空を使いドーハで乗り継ぎました。空港にはあちらこちらにワールドカップの予告が掲示され、オフィシャルグッズが並び、機内安全ビデオもサッカー選手が登場するなど徹底した盛り上げぶりでした。

 

 それから三カ月、開幕後の熱戦は連日テレビやネットで伝えられている通りです。

 私が試合と同じくらい注目しているのは、スタジアムを埋め尽くす観客の方々です。一喜一憂し、思いきり歓声をあげて応援する姿がまぶしい!

 

 思えば東京オリンピックは無観客で実施され、歴史的イベントが自分の暮らす街で開かれている実感を持てないまま終幕しました。あの時の社会全体を覆う空虚感を知っているので、余計にドーハの盛り上がりを尊く感じます。スポーツを大勢で応援して盛り上げる楽しみを、機会に恵まれた人は思いきり味わってほしいなと思います。

 

 あとは、日本チームが良いプレーをして、まだまだ重苦しい空気の日本国を活気づけてくれたらなお素敵ですね。

 サムライブルーに期待!

 

 

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 9月から、着物の着付けを習いに行っています。

 浴衣はネットを見ながら一人で着れたのですが、絹の着物は重たく、着付けている最中にずるずる滑って形が崩れてしまい、帯は結び方がイマイチよく分かりませんでした。質問できる人も周りにおらず、いつの間にか着物から遠ざかっていました。

 

 このままでは日本人なのに日本の民族衣装を着れないまま死んでしまう。 やるなら今! と自分に発破をかけて着付け教室を真剣に探しますと、すぐに素敵な先生に巡り合い、楽しく通っているうちに着物の知識も深まってきて、興味は尽きません。

 

 週に一度でも着物を着るといつの間にか手が覚えてきて、扱いにくかった袷の着物も、重くて固い袋帯も何とかコントロールしてそれなりに着付けられるようになってきました。

 

 いつか着物を自分で着られるようになりたい、の「いつか」がぐんぐん近づいてきて、本当に嬉しい。初詣は着物で出かけるという目標も達成できそうです!

 

…ひとつ悩ましいのは、欲しい着物や帯がどんどん増えてくることですね(笑)。 

 

 

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 先月ドーハを経由してスイスに行きました。カタール航空は機内でのマスク着用が必須でしたが、空港でマスクをしている人はまばらでした。

 

 スイスに至っては、コロナ前とほぼ同じ状況でした。短い夏を楽しもうとレストランのテラスは歓談する人で賑わい、屋台が集結するフードフェスタは身動きがとれない程の混雑ぶり。もちろんマスクは誰もしていません!

 

 郷に入っては郷に従え。私達もマスクをカバンに突っ込み、肉のたっぷり挟まったサンドイッチを大口開けてかぶりつき、アイスクリームを頬張った次第です。

 

 外出してすぐに「あっ、マスク忘れた」と引き返す必要もない。不織布の中で汗が蒸れて不快指数をうなぎ登りさせる必要もない。最高か。

 

 日本に戻ると、室内ではマスク着用が必須。時々「暑いなー」とマスクをずらすと生徒達がじーっと見てきます。「この先生、こんな顔してんだ」と好奇の目に晒されている事が感じられて何となくお恥ずかしい。

 

 ロビンマスクってこんな気分だったのかな。
 

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 今年の盆休みは京都へお墓参りに行きました。私の父方のお墓は舞鶴、母方のお墓は宮津にあります。特に宮津の方に行くのはかれこれ二十年ぶりで少し楽しみでもありました。集落のはずれにある墓地までの細い道は両側が田んぼで、風が吹くと稲の香りが押し寄せてきて、まるでトトロに出てきそうな景色なんです。

 

 墓地は区画整理が進み新しい墓石も増えていましたが、私が子どものころ訳も分からず手を合わせていた6体のお地蔵様は変わらずいらっしゃいました。石に刻まれた戒名を見てこの人はひいおじいさん、この人はひいおばあさん、と教えてもらいながら、ご先祖様を想像してみました。

 

 日本が世界を相手に戦争に明け暮れた時代、兵隊にとられたり、食料が無くなったり、理不尽な出来事が続いてもしぶとく生きぬいて遺伝子のリレーを繋いでくれたお陰で今、私がここに立っているし、私の子どももいる。

 

 感謝を伝えたくてもその人はもういなくて、心の中で唱えるしかない。

  こういう静かすぎる行事は真夏にやるのがいいですね。

 

 

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旅の間も大好きな曲を聴きたい!

 

 その昔、私が出会った旅行者は、それぞれのやり方で音楽を楽しんでいました。ポータブルCDプレーヤーを持っている人が多くて、体力のある人は一抱えもあるラジカセをザックのてっぺんに括りつけていました。発売したてのiPodを持った人をみんなで取り囲み、質問攻めにしたのも良い思い出です。日本では見た事のない小さなカセットプレーヤーを現地調達している人もいて、それぞれの考え方や個性が光っていました。

 

 今はスマホ一択だと思います。音楽だけでなくチケットも手配できるし、買物もできる。地図や時刻表も調べられるし、本当に便利ですね。スマホの登場で、旅の持ち物はかなり削減されたのではないでしょうか。

 

 ちなみに私の音楽の楽しみ方は「完全現地調達型」です。飛行機に乗れば、全く知らないミュージシャンの曲を聴いてみる。街を歩けば、周りの人の会話(外国語)や、どこかから流れてくる音楽に耳を傾ける。吹きすさぶ風や、寄せる波の音を聴く。手ぶらでできる楽しみ方です。

 

 

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 数年前の出会いから、しばらくご無沙汰していた方にお会いしました。場所は表参道、彼女が店長を務めるヘアサロンの中です。ヘアメイクを教わった後、服を替えて簡単に撮影してもらいました。

 

 誰かに外見を整えるお手伝いをしてもらった事は何度かあります。その経験を通じて感じるのは、仕上がりの良さは相手の技術の巧拙より、私に好感を持ってくださっているかどうかが最後は決め手になるんだということです。お仕事感覚だと、どこか表面的な仕上がりになってしまう気がします。

 

 ありがたいことに、表参道の彼女は私の事を「面白い、元気な人」と好意的に捉えて下さっていて、どうにか私の美点を引き出そうと奮闘してくださいました。

 

 自分の希望を通すためには嫌われる勇気も大事ですが、いざという時に事をうまく運ばせる為には日頃から好かれていることも大事…、人間関係がもつれ絡まる学校にいると、身に染みます。日頃から明るく、誰にでも平等に親切に。情けは人のためならず、です。

 

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 職場で中学生と雑談している時に、ちょいちょい海外で遭遇した話をおり混ぜます。

 

「そういえば、タイで野犬の群れに囲まれた時があってね…こりゃまずいわって思ったね…」

「日本の電気工事の精度ってすごく高いよ。パキスタンのキッチンの流しと、ペルーのホテルのシャワーで感電した時はびっくりしたなぁ(笑)」

「イランで風紀警察に捕まってね、警察署に連行されたの。イランのパトカーはベンツで、乗り心地は最高よ」

 

 純朴な生徒達は目をまん丸にしながら大爆笑。ええーっと言いながら面白がってくれます。

 過去に重ねた失敗、とほほな経験が面白おかしなネタとなり、今は人付き合いの潤滑油になっています。それなりのお金と時間を割いて海外旅行に出かけた効能がこんなところに出てくるとは! 旅に無駄はありません。

 

 そろそろコロナも幕引きとなりそうで、再び想定外や予想外が巻き起こる珍道中に繰り出せる時が巡ってきました。子ども達に語れるエピソードの新作を仕入れたいですね。

 

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 少し前の事ですが、東京マラソンを走ってきました。人気レースゆえに毎年抽選で弾かれ続けていましたが、コロナで応募者が激減した年にようやく当選しました。

 

 お金はないけどヒマはあった学生時代は交通費を浮かすためにひたすら歩き、そのおかげで京都の地理はすっかり頭に入りましたが、東京は二十年近く暮らしてもまだよく分かりません。街が大きすぎるし私も忙しい。この日は新宿、浅草、有楽町と主要な街を走り抜け、繋がりを確認できました。どこも灰色で四角いと思っていた街にも、個性がある事に気づきました。

 

 歩道で掲げられた横断幕を読むのが楽しかったです。「〇〇部長頑張ってください!」「走れるなんて羨ましいぞ」「△△ママの挑戦かっこいい」…何万人といる市民ランナーの一人一人の人生が垣間見えました。

 

 「東京マラソンってさ、応援してくれる人が多くて楽しいんだよね」レースの後、誰かがそんなことを言っていました。江戸時代から連綿と続く巨大都市の深い懐に飛び込み遊んだ一日でした。

 

 

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 もう何十年も前のある夏、私はトルコの片田舎の坂道を登っていました。

 隣を見ると、私と同じく息を切らして登っている地元のご婦人が一人。両手に荷物をぶら下げ、よく見るとお腹が大きい。

 

 持ちます、と身振りで伝えて荷物を肩代わりして歩く事しばし。最後は坂のてっぺん辺りにあったその人の家に招き入れられました。

 アイランをご馳走になっていると、その人は荷物から子供服を出し、お留守番をしていた女の子の背に当ててサイズを確認していました。すぐ大きくなるしこのくらいが丁度いいわ、とか何とかそれらしきことを言いながら。

 日本でも、いや世界中の家庭で繰り広げられているだろうありふれた光景がフェルメールの絵画のような輝きを放ち、私の目を釘付けにしました。

 幸せって、ごく普通の暮らしが淡々と続いていくこと。目立たないし、当たり前すぎて誰もそれをことさら取り上げないことなのだと思います。

 

 マスコミが不幸や異常や変異ばかり取り上げたがるのも納得がいきます。
 当たり前を大切に。平凡は何より尊いですね。

 

 

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